iPhone生活

iPhone向けホームページ開発

推奨される設計

ドメイン

もしiPhone用サイトのために新たにドメインを用意するならば、次のことを考慮する価値はあると思います。
iPhoneのキーボードでは、デフォルトでアルファベットと「.com」ボタンが用意されています。そのため、 英字.comというドメインは多少文字数が多くても入力が楽です。
逆に数字やハイフンを含むもの、.jpなど.com以外のドメインの場合は、入力に手間がかかります。

iPhoneの弱さと不安定さを考慮する

限られたメモリで動作するiPhoneでは、いつも快適にブラウジングできるとは限りません。
仕様では8つまで同時にウィンドウを開けますが、3~4つを同時に開くと、 閲覧中ではないウィンドウ内のコンテンツがメモリ上から消されてしまいます。 つまり、ウィンドウ間を行き来するたびに、コンテンツが再読み込みされる場合もあります。

この弊害として、GETではなくPOSTで変数を渡すプログラムの場合、再読み込みによってコンテンツを正常に表示できない場合があります。
例えば不動産検索サイトで、条件を指定して「一覧ページ」を表示し、そこから新しいウィンドウが開いて個別の「物件ページ」を閲覧できるようなプログラムでは、 いくつか「物件ページ」を見ているうちに「一覧ページ」がリフレッシュされてしまい、一覧に戻った際に再読み込みがはじまります。 「一覧ページ」の検索条件がGETで渡されている場合は再読み込みによって再表示可能ですが、 POSTの場合は変数を際送信しないためエラーが出てしまいます。

もう1つの弊害としては、Javascriptでコンテンツを吐き出すAjax系サイトの場合、ブラウザがハングアップした際に、全入力・操作が消えてしまうケースです。
例えば、iPhone版Hotpepperは大変使いやすいのですが、いろいろと閲覧しているうちにブラウザが落ちてしまう場合があります。 iPhone版HotpepperはJavascriptによってコンテンツを生成しているため、 再度ブラウザを立ち上げるとHotpepperのトップページが表示されてしまい、落ちる前の内容は全て強制リセットされてしまいます。
文句の対象はHotpepperではなく安定性を欠くiPhoneなのですが、 この強制リセット現象はかなり悪い印象を与えるため注意が必要です。

以上から、
iPhone版Safariはすぐに再読み込みを行い、しょっちゅう落ちる
ことを念頭に、
パラメータはGETを使用し、Javascriptで完結しないコンテンツを製作
することをお勧めします。

「PC版を見る」という選択肢

iPhone版Safariはフルブラウザであり、ディスプレイサイズより大きいウェブページを如何に快適に閲覧できるか、という点に重点を置かれて開発されている節があります。 ダブルタップやピンチイン・アウトによる拡大・縮小、直感的なスクロールなど、 ディスプレイに収まらないコンテンツを閲覧するのに適した機能が多々あります。

一方で、iPhone版Yahoo!をはじめ、続々とリリースされているiPhone版ウェブサイトの多くは、iPhoneのディスプレサイズに特化しています。 予め拡大・縮小を制限するなどiPhoneの機能の一部を使用しないことを前提としています。

iPhone専用サイト、PC版サイト、のそれぞれには良し悪しがあり、またユーザーによって好みの別れるところです。 そのため、なるべくiPhone専用サイトを用意した際には、PC版を閲覧できる選択肢があるとユーザーフレンドリーだといえます。

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